水彩画を主にレクチャーする理由、レクチャーの内容について

いろいろな方が集まっています!

ただいまJR岐阜駅ビルで準備中の僕のスクールに沢山お問い合わせを頂いています。絵は上手な方だが、岐阜には刺激がないので面白そうな講座に参加したいという方、「絵は好きがだが描くのはど下手」という方、CGについてもいろいろ質問したいという方、タモリ倶楽部で若野を観てから会ってみたかったという方、楽しそうだから参加したいという身体の不自由な方などなど、いろいろな都合のある方から受講希望を頂いていますが、基本的に全て歓迎致しています。

自由な発想を大事に、光るものを育てたい

音楽の通信簿は決して良くなかったような人に限って、天才的な詩を書いて歌手になるように、評価というものは見る角度によって全く違います。現代美術の巨匠であるジャクソン・ポロックの作品を、あまり見る目の無い小学校の図画工作の先生に見せれば「だめでしょ!ちゃんと描きなさい!」と言うかも知れません。ヨーゼフ・ヴォイスの水彩画を観た美術に詳しくない親御さんは「なんだこの絵は?!寝ながら描いたに違いない!」と怒り出すかもしれません。

ミケランジェロダヴィンチのようには描けなくとも、光るものをもった人は沢山います。「創作する事」はもちろん大事ですが「感じ取る事」も大事な事です。ですから「下手だけど絵が好き」な人は何かを持っていると思っています。
スクールでは、基本的な描写を学べる時間も選択出来るように構成して行きますが、個々の長所や「マイブーム」も大いに応援します。柔軟かつ自由な発想で個々のテーマをどんどん追究して下さい。

水彩画の瞬発力〜応用の可能性

水彩画は最も手軽に始める事が出来る表現であり、なおかつ応用範囲が広いものです。イメージ・スケッチのような瞬発力のある使い方から、繊細な大作まで、印刷の技術が発展する以前はポスターのタイポ・グラフィーを含む全てをこれで描いている時代がありました。また、現代の主流であるCGでの表現の土台にも、モノクロのデッサン〜水彩での経験は必ず活きてくるものです。
この講座ではそうした理由のほかに、野外に気軽に携えて行ける道具という利点においても長けている水彩画を選んでいます。

アンディー・ウォーホールの水彩画

デューラーの水彩画